腎臓の病気

尿の生成を通して血液成分を浄化

 腎臓は、体液のバランスを維持するために水分や塩分、老廃物などを尿として排せつしたり、赤血球を作るのにかかわるホルモンや血圧を調整するホルモンを産生したりと、とても重要な役割を担っています。

 腎臓病は名前の通り、腎臓の働きが悪化して起こる病気です。様々な原因で、腎機能が低下すると、排せつされるはずの水分や塩分、老廃物などが蓄積され、血圧が上がりむくみが生じたり、体液が中性を保てなくなり、重篤なケースでは生命を維持できなくなることもあります。初期のうちは自党症状がなく、気づかないうちに進行してしまう疾患なので注意が必要です。

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腎臓病と診断されたら食事療法が不可欠

 腎臓の疾患には、急性・慢性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群、急性・慢性腎不全、糖尿病性腎症、尿路結石などがあります。

 尿路結石以外は適切な食事療法を行うことで、悪化を防いだり病気の進行を遅らせたりできるとされています。特に慢性腎不全や糖尿病性腎症は薬物療法では効果が期待できないため、腎機能を温存する方法として、カロリーや塩分、たんぱく質などを調整して行う食事療法が重要です。ただし、栄養療法の具体的な内容は病状などによって異なるので、腎臓病と診断された際は自己判断で食事を変えるのではなく、医師や管理栄養士に相談しましょう。

慢性腎臓病(CKD)とは

 慢性腎臓病(CKD)は、 色々な種類があって理解しにくいとされていた腎臓病をわかりやすくし、早期発見および早期治療を促そうという動きの中で生まれた概念です。成人の8人に1 人が該当するとされており、「新たな国民病」として注目 されています。

  1. 腎障害 たんぱく尿(微量アルブミン尿を含む)などの尿異状、画像診断や血液検査、病理所見で腎障害が明らかである状態
  2. 腎機能の低下 血清クレアチニン値をもとに推算した糸球体ろ過量(eGFR)が60ml/分/1.73㎡未満の状態

  1、2のいずれか又は両方が3か月以上続いている状態

慢性腎臓病(CKD)

(日本腎臓学会「CKD診療ガイド」2012より)

食生活のポイント

栄養バランスを重視して
  1. 脱水に注意 予防のためには、運動時などの脱水に注意し、こまめに水分補給をします。ただし、病気になると水分制限がなされる場合もありますので注意が必要です。
  2. たんぱく質は適量をとる 現代人はとりすぎる傾向がありますが、不足するのもよくありません。適量摂取を。
  3. うす味を心がける 高血圧予防のためにも控えめに。素材本来の味を楽しみましょう。

特にとりたい食品・成分

  • スパイス 香りや辛みを利用すると減塩がスムーズに。しそ、ねぎ、にんにく、しょうがなどの薬味もスパイスの一種です。
  • 緑黄色野菜 日常生活で不足しやすい食品。彩
    りを活かして料理すれば、見た目のおいしさがアップし、栄養バランスもととのいます。

生活習慣を見直す

  • 睡眠をしっかりと 睡眠は、疲労を回復し、免疫力を高めます。質のよい睡眠をとるようにしましょう。
  • 適度な運動で病気を予防 健康作りには運動習慣が必須です。ストレス解消にも役立ちます。
  • ストレスはその都度発散する ストレスによって、腎臓をとりまく毛細血管が委縮してしまうことも。リラックスする時間を作りましょぅ。

こんな人は要注意!

  • 血尿が出ている
  • よくむくむ
  • 味の濃いものが好き

ネフローゼ症候群
腎臓の糸球体基底膜の透過性亢進によって起こるたんぱく尿、低アルブミン血症、浮腫、高コレステロール血症を主微とする症候群を臨床的にネフローゼ症候群といいます。

参考資料「栄養の教科書」